私たちの製品は50年にわたり、優れたパフォーマンスと長持ちするプロテクションで知られてきました。一般消費者向けプロダクトの発売記念として、今回初めてGORE-TEX® プロダクトの膨大なアーカイブを公開しました。このアーカイブの象徴的なアイテムや初期のプロトタイプ、貴重な印刷資料などを厳選し、この50年を形作ってきた画期的なイノベーション、影響力のある瞬間、コラボレーションの数々を包括的な年表にまとめました。
というのも、これまでの歩みを理解することで、これから進んで行く道が照らされるからです。50年以上にわたり、「共に、もっと先へ」という言葉には、これから先もアウトドアで人々を保護していくためにイノベーションを推進するという思いがこめられてきました。それは、材料のイノベーションに焦点を当ててパフォーマンスの未来を切り拓くことに尽力し、有意義な進歩をもたらす長期的なパートナーシップを構築することを意味します。
50年にわたる確かなイノベーションを背景に、私たちはすでに未来を築き始めています。
かつては、屋外で体を濡らさないようにするのは、今とは少し違う意味を持っていました。加工された天然素材は概ね水の浸入を防ぐことができたものの、実際には、体を濡らさないようにしようとすれば、その代わりに汗だくになってしまうのが現実でした。1976年に、その状況が打開されました。私たちがまったく新しいもの、つまり、防水性と透湿性を兼ね備えたプロテクションを世に送り出したのです。防水のアウトドアギアは、一気に軽くて快適なものへと変わりました。その後の10年で、私たちはウェザープロテクションの新たな時代を切り拓くことになります。さらにそれだけでなく、社会の最前線で働く人々やアウトドアのプロフェッショナル、そして一般の人々が、それまで不可能だと思われていたその先へ進めるよう後押ししてきました。適切なプロテクションギアがあれば、人の挑戦には限界がないからです。
1976
世界とGORE-TEX® プロダクトの出会い
初めて、体を濡らさないために汗だくになる必要がなくなりました。ゴアのアソシエートであるJoe Tannerは、新製品GORE-TEX® ファブリクスを広める活動の中で、シアトルの独立系企業であるEarly WintersのBill NicolaiとBill Edwardsと面会しました。その際、Early Wintersの2人は、シンプルながら効果的なテストを通じてGORE-TEX® プロダクトの力を目の当たりにしました。その布切れで熱いコーヒーの入ったカップを覆うと、蒸気は逃げても水は通しませんでした。
即席のテストが見事に成功しました。1976年、Early WintersはGORE-TEX® ファブリクスを使用した初めての一般消費者向け製品、Light Dimension™ テントを発売しました。その後まもなく、世界初のGORE-TEX® ジャケットが登場します。レインシェルやアノラック、ゲイター、パンツといった製品が、これまでにない素材で次々と登場しました。
1976
長年にわたるアウトドアパートナーシップ
すべては、予想外のテストから始まりました。GORE-TEX® プロダクトは、氷点下の業務用食肉冷蔵庫の中で、Marmotの創業者たちを一晩暖かくドライな状態に保つことができるか、というものでした。結果は、見事な成功でした。MarmotはGORE-TEX® プロダクトを採用したインサレーション入りガーメントを展開する初のブランドとなりました。これが、現在まで続くパートナーシップの始まりです。
1977
GORE-TEX® プロダクトがヨーロッパに
ノルウェーのアウトドアブランド、Norrønaがヨーロッパで初となるGORE-TEX® ジャケットの試作品を製造しました。アルプス、ピレネー山脈、スコットランドの高地でのテストを経て、このテクノロジーは、過酷な条件下でも優れた耐久性と防水性能を発揮することが実証されました。
1977
ブランドパートナーシップの拡大
新しい素材に可能性を見出したEarly Winters、Banana Equipment、Sierra West、Synergy Worksなどの小規模企業は、私たちの最新イノベーションを世界に広めるうえで重要な役割を果たしました。わずか1年のうちに、REI、Woolrich、The North Face、Keltyをはじめとする有力なアウトドアブランドとの強力なパートナーシップの構築に至りました。
ラインホルト・メスナーとペーター・ハーベラーは、かつて不可能と考えられていた無酸素でのエベレスト登頂を成し遂げました。彼らの傍には、GORE-TEX® プロダクト(カスタムメイドのテントとMilletジャケット)が寄り添っていました。この成果は、地球上で最も過酷な環境において、透湿性に優れたプロテクションによって何が実現できるかということを世界に示すものでした。
こちらに写っているのは、故ロッククライマーのパトリック・エドリンガーが使用していた別のカスタム仕様のMilletのスーツです。彼は1987年、アルプス三大北壁――グランド・ジョラス、アイガー、マッターホルン――を最速で登ることに挑戦しました。

1978
軍によるテスト
米国海兵隊の隊員が、地元の訓練施設の厳しい環境下で、一般消費者向けMarmotオールウェザーパーカーのテストを行いました。このジャケットは、軍関係者によるGORE-TEX® プロダクトの初めてのテスト事例となります。このジャケットのデザインは、1985年に初の寒冷地用拡張衣類システム(ECWCS)パーカーを作成する際の基礎として活用されました。
1978
海での過酷な環境に挑む
セーリングや海上用の装備は、GORE-TEX® ブランドのイノベーションが初期に活用された分野の1つであり、バックパッキング以外の分野においてもゴアのテクノロジーが持つ汎用性を証明するものです。写真は、過酷で変化の激しい海上環境に対応する事に特化して設計された技術を採用した、International Marine Wearの海上用装備です。
1979
シームテープで縫い目を密閉
かつては、どれだけ優れた防水生地であっても、縫い目が弱点となっていました。1979年以前は、当社の「シームスタッフ」のような製品を使用して縫い目を自分で密閉する必要がありました。その後、GORE-SEAM® テープとゴアのシームシーリングマシンの登場により、その問題は過去のものとなりました。
私たちは、消防隊員用防火装備向けに透湿性を備えたモイスチャーバリアを市場投入しました。これは、熱ストレスによる悪影響を軽減し、消防士の快適性と機動性を向上させる画期的な改良でした。1981年には、Globeが米国で初めてGORE-TEX® モイスチャーバリアファブリクスを採用しました。

1979
最初のGORE-TEX® ブランドシューズ
Brooksは、GORE-TEX® プロダクトテクノロジーを採用した初のランニングシューズを発売しました。Hugger GTX ランニングシューズによって、ランナーは雨天などの環境でも、初めて快適でドライな足元を保てるようになりました。これは、GORE-TEX® ブランドにとって、まったく新しいカテゴリーの幕開けとなりました。
フットウェアブランドは、ハイキングブーツにGORE-TEX® メンブレンを採用するようになりました。DannerはMountain Lightハイキングブーツを発表し、NikeもGORE-TEX® プロダクトテクノロジーを採用した初のハイキングスタイルシューズを発表しました。Nikeとのコラボレーションはこれが最初となります。

翌年、Alfons MeindlとThorger Hübnerは、GORE-TEX® プロダクトを使用した初の軽量で防水透湿性に優れたMeindlブーツ、Meindl Trailerを開発しました。

1980
ファッションフットウェアが街を駆け巡る
ウィメンズファッションフットウェアブランドのGoloは、GORE-TEX® プロダクトを採用した初のライフスタイル製品として、ハイヒールブーツを発表しました。
1980
指先で感じる新たな体験
Gates、Grandoe、Saranac、Gordiniをはじめとするパートナーとのコラボレーションにより、世界初のGORE-TEX® グローブが誕生しました。それ以前は、防水性のあるグローブを選べば汗をかいて手が冷えてしまい、快適さを優先すれば防水性は諦めなくてはならないという状況でした。GORE-TEX® グローブの登場により、そのジレンマは解消され、手を暖かくドライに保てるようになりました。
1981
危険な環境下でのプロテクション
化学物質の飛沫防護服用のGORE-TEX® バリアを開発しました。このイノベーションは、液体化学物質や粉じん、すす、煙といった微粒子から保護し、産業現場で働くプロフェッショナルの労働安全性と快適性を高めるものです。
1983
軍の支援を受けたイノベーション
米国政府は、ECWCS(拡張式寒冷地被覆システム)というコードネームの3年間の開発プログラム、ならびに3つの軍種でのGORE-TEX® プロダクトの実地試験に資金を拠出しました。これらの製品は実地試験において、-40°Cでの運用性能を達成し、ノルウェーで行われた上陸演習では、寒冷被害による死傷者が1人も出ませんでした。これは米海兵隊にとって初めてのことでした。
1985年には、軍用衣料メーカーTennessee Apparelと共同で、初のECWCSパーカーが開発されました。
1983
ハンティングのための設計
1980年代初頭までに、10x、Browning、Orvis、Cabelasをはじめとする主要なハンティング・フィッシングブランドと提携し、自然の中で長時間過ごす際にも快適さを保てるアパレル、フットウェア、アクセサリーを開発しました。
1983
この動きにadidasが参加
adidasは、GORE-TEX® プロダクトテクノロジーを採用したブランド初の防水透湿ランニングシューズ、New Yorkを発売しました。これをきっかけに、何十年にもわたるコラボレーションが始まりました。
1985
サイクリングのための全天候型ジャケット
それまで、変化する天候に合わせて快適にサイクリングを楽しめるウェアはありませんでした。そのような状況を受けて、私たちが開発したのがGIROジャケットです。サイクリストのために特別に設計されたこのアイテムは、汗を逃がしながらライダーをドライな状態に保つ初めてのサイクリングシェルです。
1985
The North Face のアイコンが誕生
The North FaceのExpeditionシリーズの一部として開発されたMountain Jacketは、パフォーマンスアウターウェアにおける大きな前進を象徴するアイテムです。それまで、過酷な気候向けに設計されたジャケットは、かさばって重く、厳しい環境下で求められる耐久性や柔軟性にも欠けるのが一般的でした。GORE-TEX® プロダクトのプロテクション、快適性、動きやすさを備えたMountain Jacketは、登山用ギアの新たな章を開くものです。
1985
未来の基準を築く土台作り
防水に対するプロミスの基盤となるプログラムの始動:妥協のないレインギア。私たちはメーカーと連携して、その試作品を提出してもらい、当社のラボとストームチャンバーにおいて、厳格な新規試験基準に基づく試験やシャワー試験を実施しています。
これが、やがて広く知られる一般消費者向けガーメントに対する「GUARANTEED TO KEEP YOU DRY」プロミスの基盤となっています。
「いざというとき自分を守るものとして、本当にこれを信頼できるのか?」この10年感、この問いがパフォーマンスの本質を定義するものとなりました。私たちは単に新製品を開発するだけではなく、厳格な試験と、長期的な信頼を築くためのパフォーマンス保証を導入しています。
前例のない極寒地への探検から、この10年を象徴する防水シェルに至るまで、GORE-TEX® プロダクトは、防衛、緊急対応、極地探検、さらには都市での日常においても、必要不可欠なプロテクションとして高い信頼を得ています。
1987
新たな極限での試験
試験基準の信頼性を新たなレベルに引き上げる画期的な一歩として、初のレインルームを開発しました。極端な気象条件のシミュレーションと厳格な合格基準で知られるこのレインルームでは、1時間に最大560mmの雨量を試験対象のアイテムを浴びせることができます。現在、GORE-TEX® ファブリクスを用いたすべてのGORE-TEX® ガーメントは、このレインルームで実施される試作品テストを経て製造されています。レインルームは、GORE-TEX® プロダクトの性能を決定づける重要な要素であり、「GUARANTEED TO KEEP YOU DRY」という私たちの消費者向けプロミスの基盤となっています。
1988
過酷な環境でのプロテクション
寒冷地用拡張衣類システム(ECWCS)は、米軍のユニフォームとして採用されています。その年の後半には、ゴアの営業担当者で構成されたグローバルチームが北極圏に向かい、3昼夜にわたって行軍と野営を行いながら、自ら製品の性能をテストしました。
1989
アウターウェアに室内の快適さを
セーター向けに初期のGORE XCR セーターライナーテクノロジーを導入しました。このイノベーションにより、通常屋内で着用する服を屋外でも機能させることができるようになり、プロテクションギアの活躍の場が、日常のレイヤリングへと広がりました。それは、後にWINDSTOPPER® by GORE-TEX LABS® プロダクトテクノロジーへと進化していく技術の初期の先駆けとなりました。
パフォーマンスをきちんと発揮することをお客様にお約束するために、画期的な「GUARANTEED TO KEEP YOU DRY」プロミスを導入しています。これはアウトドア業界で初めての取り組みであり、信頼できるパフォーマンスに対する私たちのコミットメントを示すものです。
GORE-TEX® プロダクトに「GUARANTEED TO KEEP YOU DRY」のブラックダイヤモンドを付けるためには、厳しい性能試験に合格する必要があります。プロダクトが期待されたパフォーマンスを発揮できない場合や、お客様にご満足いただけない場合には、プロダクトを確認のうえ、修理、交換、または購入時の金額の返金という対応をしています。私たちの基準を支えるために、メリーランド州エルクトンからスコットランドのリビングストンまで、世界各地に8つのレインルームを設置し、管理された条件下でプロダクト試験を行なっています。


1990
防風性能の再定義
優れた透湿性を備えつつ冷たい風に対するプロテクションを提供するWINDSTOPPER® プロダクトテクノロジー(現在のWINDSTOPPER® プロダクト by GORE-TEX LABS®)を導入しました。このイノベーションにより、パフォーマンスアパレルは、防水性だけに留まらず、風が強く乾燥した環境でもアクティブな動きができるように設計された軽量シェルや、肌に近いレイヤーのプロテクションなどにまで拡張されました。
6カ国から集まった冒険家のチームが、1990年の国際南極横断探検隊という大胆な挑戦に参加し、私たちはそのスポンサーとなりました。南極大陸を横断しながら、研究者と冒険家たちは気候変動の影響を調査し、国際的な保護条約への認知向上にも取り組みました。GORE-TEX® ファブリクスは、この遠征チームのカスタムデザインスーツに採用されています。さらに私たちは、この任務を支えた犬ぞりの犬用に、42着の揃いのカスタムジャケットとブーティーも開発しました。
1人の冒険家が、突然の嵐の中で隊からはぐれ、風速112kmの暴風と-32°Cの寒さの中で14時間を過ごすことになりました。彼は後に、自身が着用していた高い保護性能を備えたGORE-TEX® ギアが命を救ってくれたと語っています。この遠征は、新たに導入された「GUARANTEED TO KEEP YOU DRY」プロミスを実践し、それを世界的な注目の中へ押し上げました。


1992
リサイクルプログラムへの取り組み
GORE® BALANCE PROJECT™ の一環として、機能性アウターウェアのポストコンシューマーリサイクルを支える初期のイニシアチブを立ち上げました。このプログラムは、アパレル業界におけるこの種の取り組みとしては先駆的な試みであり、1995年度欧州アウトドア革新技術賞を受賞しました。
1993
快適なゴルフウェアが、コースの新たな常識に
1990年代初頭には、Etonic、Reebok、Forresters、Zero Restrictionsなどのブランドとの幅広いパートナーシップにより、私たちのプロダクトテクノロジーを採用したゴルフシューズやアパレルが登場しました。特にWINDSTOPPER® プロダクトは、快適で防風性に優れ、スタイリッシュで機能的、かつ、あらゆる気象条件に適したプロテクションを提供しています。
1994
Mountain Light Jacketの登場
The North FaceのMountain Light Jacketは、その10年を代表するベストセラーGORE-TEX® ジャケットの1つであり、過酷な環境での使用だけでなく、日常のアウトドアカルチャーにおけるGORE-TEX® プロダクトの存在感を後押しするアイテムとなりました。その後、このジャケットは、2019年に1994 Retro Mountain Light GTX Jacketとして発売されました。
GORE-TEX® プロダクトは、もはやアルパイン登山の過酷な環境だけで使われるものではありません。人々の暮しのあらゆる場面で着用されています。過酷なアルパイン登山の環境向けに設計されたギアで信頼されてきたその技術が、今では世界中の普段着にも活用されています。山頂を目指すときも、緊急対応にあたるときも、年間を通して通勤するときも、人々は一貫した性能を求めて私たちの製品を頼りにしています。そしてこの10年で、私たちはその期待に応えられることを証明してきました。
1996
気が付けば、そこにある存在
1990年代半ばまでに、GORE-TEX® プロダクトは大衆文化に深く根付いていました。『となりのサインフェルド』のようなコメディドラマから、The Fugeesのようなアーティストの歌詞まで、さまざまな象徴的シーンで言及されるようになったGORE-TEX® ブランドは、山だけに留まらず、幅広いカルチャーの文脈の一部となっています。
最初の防衛用GORE-TEX® ブーツは、ボスニアに配備された隊員が使用し、「ボスニアブーツ」の愛称で呼ばれるようになりました。防水透湿性を備えたプロテクションは、複雑な地形で行動する隊員たちにとって、ますます重要な要素となっています。

1998
Arc’teryxとのパートナーシップがスタート
私たちはアウトドアギアブランドのArc’teryxと提携し、同ブランドの最新コレクションに向けにGORE-TEX® 素材の改良と進化に取り組んでいます。Theta LTやAlpha SVをはじめとするテクニカルシェルは初めてGORE-TEX® ファブリクスを採用した初のArc’teryxのアパレルとなりました。過酷なアルパイン環境に対応するように設計されたこれらのギアは、新たなカテゴリーを切り拓きました。それから20年以上が経過した現在も、Alpha SVは登山界で最も高く評価されるシェルのひとつであり、Arc’teryxとのパートナーシップは今なお強固な関係を維持しています。
1999
軽くコンパクトに持ち運べるプロテクションが登場
GORE-TEX® PACLITE® プロダクトテクノロジーの誕生:軽量で、コンパクトに収納でき、防水性も備えたプロテクションが幅広いアクティビティに対応します。初期の1着のPACLITE® ジャケットが、Berghausのアカウントマネージャーに提供されました。Berghausは、バックパッキング、サイクリング、カヤックの全行程で700時間以上、2,200km超に及ぶ使用を経て、耐久性、防水性、透湿性、そして新たに軽量性を実証しました。
1999
あらゆる冒険にプロテクションを
1999年、私たちは新たな領域へと大きく踏み出しました。深い森から広い海、そして高速で移動する道路環境まで、私たちの技術は高度に専門化された環境に拡張されています。ハンター向けに、人の体臭成分を吸着する活性炭を取り入れたSUPPRESCENT™ テクノロジーを導入しました。モーターサイクル向けアパレルには、高速走行時の摩耗への耐性を高めるGORE-TEX® ARMACOR™ ファブリックを採用しています。また、風にさらされる海上環境の厳しい要求に応えるために、GORE-TEX® Coastalアウターウェアを開発しました。
1999
最も必要な瞬間に、確かなグリップを
消防用グローブ向けに、CROSSTECH™DIRECT Grip™ テクノロジーインサートを導入しました。標準的な消防士用グローブの2つの層(モイスチャーバリアとサーマルライナー)を柔軟で無駄のない1つのインサートに統合することで、消防士の操作性とコントロール性を向上させました。
2000
初動対応者のプロテクションの強化
ガーメントの透湿性とインサレーションの軽量化に重点を置いたテクノロジー、GORE-TEX® AIRLOCKファブリクスを消防市場向けに導入しました。同じ年に、消防やレスキュー用途向けのCROSSTECH® ファブリクスがグローバル展開されました。これは防水透湿性に加え、血液媒介性の病原体への曝露に対する高度なプロテクションも提供するものです。
2000
GORE-TEX® ブランドとACRONYM® の相乗効果
ベルリンを拠点とするLabel Acronym® は、GORE-TEX® ブランドとの初期コラボレーションを発表しました。Evolutionジャケットは、Tilakが1990年代に発売したアイスクライミングジャケットを新たな視点で再解釈したものです。TilakとACRONYM® はその後も長年にわたり、幾度ものアップデートを重ねながらTilak Evolutionジャケットの改良を続けてきました。
2000
スノーボード向けの本格的なプロテクション
Burtonは、GORE-TEX® ファブリクスを採用した高機能スノーボードギア、[ak] コレクションを発表しました。バックカントリーのさらに奥深くへ踏み込むライダーのために設計されたこのコレクションは、スノースポーツアパレルにおけるテクニカルパフォーマンスで広く知られる存在となりました。
高級ファッションがGORE-TEX® プロダクトテクノロジーの可能性を探り始めました。Hugo BossのAirvantage GORE-TEX® PACLITE® ジャケットなど、デザイナーたちは、パフォーマンスファブリクスをライフスタイルウェアへと取り入れています。Pradaは、2012年、当社のPACLITE® プロダクトテクノロジーを採用したアウターウェアを発表しました。

2004
世界とソフトシェルの出会い
Mountain HardwearのAlchemyジャケットは、初期のWINDSTOPPER® ソフトシェルの1つです。WINDSTOPPER® ソフトシェルは、アウターシェルの防風性とミッドレイヤーの快適性を兼ね備え、新たなレベルの快適性と耐久性を実現しました。Mountain Hardwearとの関係は、30年にわたり続いており、その歩みは今もなお続いています。
2004
重大な脅威からのプロテクション
化学物質保護ファブリクスの新シリーズ GORE® CHEMPAK® プロダクトを発表しました。警察や初動対応者のニーズを踏まえて設計されたこれらの生地は、危険な環境下でも着用者の快適性を保ちながら、信頼性の高いプロテクションを提供します。このポートフォリオには、GORE® CHEMPAK® Sorptiveファブリクス、GORE® CHEMPAK® Ultra Barrierファブリクス、GORE® CHEMPAK® Selectively Permeable ファブリクスが含まれます。
2005
ランウェイに登場
Comme des Garçonsのデザイナー、渡辺淳弥がGORE-TEX® ブランドをパリファッションウィークの舞台で紹介しました。この出来事は大きな転換点を示します。かつて探検のために作られていたギアが、今ではハイファッションのデザインにインスピレーションを与える存在になったのです。
2012年、オーストリアのスカイダイバー、Felix Baumgartnerは、地上39km上空の成層圏からのジャンプという、想像を絶する偉業を成し遂げました。人類初の試みとして、GORE-TEX® ファブリクスを使用した特注のスーツを着用し、音速を突破してニューメキシコの砂漠に無事着陸しました。極限への挑戦であれ、過酷なプロフェッショナルユースであれ、街中の日常的な移動のためであれ、私たちは、その瞬間にBaumgartnerが必要とするすべて、つまり、軽さ、透湿性、プロテクション、信頼性を兼ね備えたパフォーマンスギアを設計しています。動きに対応するプロテクションを設計するとき、人間の可能性もまた、それに合わせて広がっていくからです。
世界が、当社史上最も堅牢で、防水性、防風性、透湿性を備えたファブリクス、GORE-TEX® Proシェル(後にGORE-TEX® Pro プロダクトへ改称)と出会いました。過酷な環境下での使用を想定して開発されたこれらのプロダクトは、装備が限界まで試される状況においても、性能を追求し続ける当社の姿勢を体現しています。

2006
かさばらない暖かさ
寒く乾燥した環境で暖かさと風からの保護を提供する、WINDSTOPPER® インサレーションガーメントを発売しました。軽量で汎用性に優れたこのプロダクトテクノロジーは、最も重要な場面での快適性と動きやすさをサポートするように設計されています。
2008
ハンティング用カモフラージュとして世界初
2008年、SITKA® ブランドは私たちの卸売パートナーになりました。動物の視覚研究および軍事迷彩研究の第一人者たちとの徹底した共同研究を経て、私たちは世界初となる、科学に基づいて開発されたハンティング用のカモフラージュ技術を開発しました。GORE® OPTIFADE® Concealmentは、従来のパターンのように自然を模倣するものではありません。むしろ、獲物となる動物には世界がどのように見えているかという点から着想を得ています。この技術は、獲物となる動物が人間の存在を察知して認識しにくくなるように設計されたデジタルパターンで構成されています。
Supremeとの最初のコラボレーションより10年前、私たちは日本のブランドVisvimとのコラボレーションを通じて、象徴的なスケートブランドとの取り組みをすでに始めていました。Visvimは、日本を代表する初期のラグジュアリーブランドのひとつであり、ライフスタイルファッションに大きな影響を与えました。

私たちの製品は、拡大を続ける都市型ライフスタイルガーメントの潮流の中でも活躍しています。Nike ACGシェルやArc’teryxのBeta ARジャケット、adidas Terrexフットウェアにより、防水透湿機能の活躍の場が、街中や通勤、日常生活へと広がっていきました。

2010
オリンピック競技のプロテクション
Burtonとの独自のパートナーシップのもと、アメリカのオリンピックスノーボードチームのオフィシャルユニフォームに私たちの生地が採用されました。デザインチームが密に連携してウェアの開発を進め、ヴィンテージ感のあるユニフォームができ上りました。2010年の冬季オリンピックにおいて、アメリカのスノーボードチームは金メダル2個、銀メダル1個、銅メダル2個を獲得しました。
2011
難燃性テクノロジーの進化
GORE-TEX® PYRAD® プロダクトテクノロジーは、突発的に熱や炎にさらされるリスクのある環境で活動する防衛関係者や、石油、ガス、公共インフラ分野の作業者に向けて、難燃性のプロテクションを提供します。
2011
ASICSフットウェア、防水
ASICS GT-2000シリーズでは、GT-2150 GTXの発売により、私たちのテクノロジーが世界で最も人気のあるロードランニングブランドに取り入れられました。2014年、ASICSは私たちのプロダクトテクノロジーを搭載した、スポーツスタイルの日常用スニーカーとしては先駆けとなる「GEL-Lyte V GTX」を発売しました。これは、普段着においてもパフォーマンスへの需要が広がっていることを示す、重要な転換点でした。
2013
プロダクトライフサイクルの透明性の構築
私たちは、1992年からガーメントのライフサイクルアセスメントを実施しています。さらに2013年には、その結果の公表も開始しました。それは、耐久性のある製品づくりと、より高い透明性の実現という私たちの目標を推し進める重要な原動力です。
2015
技術的システムプロテクション
米国およびヨーロッパで、GORE® PARALLON™ システムを導入しました。これは現在のGORE-TEX® CROSSTECH® PARALLON® ライナーシステムであり、優れた透湿性を備えると同時に、装備が濡れた場合に、特に汗によって発生しがちな熱保護性能の著しい低下を防ぎます。
私たちはプロテクションギアは、地球の進化に合わせて進化すべきだと考えています。この10年間、私たちは性能に対するアプローチを進化させてきました。ePEメンブレン採用の次世代GORE-TEX® プロダクト、再生可能電力への移行、そして特定領域での環境負荷低減を図る革新的な特殊ファブリクスソリューションを通じて、耐久性、プロテクション、そして素材やプロセスの改良がいかに両立し得るかを示し続けています。
2017
ConverseとGORE-TEX® ブランドのコラボレーション
スニーカー史を代表する名作に高い耐久防水性を搭載した、Chuck Taylor 70 GTXが登場しました。
2017
軽さを保つシューズ
フットウェア用のGORE-TEX® Invisible Fit プロダクトテクノロジーは、防水メンブレンをアッパーに直接接着します。その結果、シューズの軽量化、より正確なフィット感と速乾性が実現します。このイノベーションは、ランニング、トレイル、そしてライフスタイル向けフットウェアへと急速に広がっていきました。
2017
スケートカルチャーへの進出
著名なスケートブランドであるPalaceと提携し、ニューヨークの旗艦店のオープンに向けたカスタム仕様のGreen Jacketを制作しました。この限定コレクションには10種類のGORE-TEX® ファブリクスが使用され、各パターンで限定10着の展開となりました。
2018
初動対応者のプロテクション
GORE-TEX® モイスチャーバリアとGORE®CROSSTECH® プロダクトテクノロジーは、耐久性と防水性を備えたモイスチャーバリアと、血液媒介性の病原体や、バッテリー液や作動油などの一般的な化学物質に対する強力な保護機能が組み合わされています。このテクノロジーは、消防隊員、捜索救助隊、救急医療従事者をはじめとする緊急対応専門職に、快適性とプロテクションを提供します。
2018
6.4秒で完売
初のSupreme x GORE-TEX® ブランドのコラボレーションが始まりました。長く待ち望まれていたこの製品ラインは、わずか6.4秒で完売となりました。このリリースは、パフォーマンステクノロジーがもはやアウトドアだけのものではなく、現代のストリートウェアカルチャーの一部になりつつあることを示しています。
2018
機能性素材の進化
化学物質の使用量を削減しつつ高い性能を維持するという取り組みの一環として、PFASフリー*の耐久撥水加工(DWR)処理を導入しました。これは、素材やプロセスを進化させていく私たちの継続的な取り組みが反映されています。
* 有機フッ素化合物(パー及びポリフルオロアルキル物質)を使用せずに製造していますが、微量含まれる可能性があります。
パリファッションウィークで開催されたVirgil AblohのOFF-WHITE™ 2019秋冬コレクションのショーで、私たちはランウェイに登場しました。これは、機能性素材と、ストリートカルチャーや自己表現に根差したファッションとの融合がますます深まっていることを象徴しています。


2019
フットウェアのアイコンが防水仕様に
Nikeは、伝説的なAir Force 1のGORE-TEX® プロダクト版をリリースしました。同ブランドを代表するコレクションのひとつに、防水プロテクションが搭載されたことになります。
2019
時代を超えた機能性を称える
「Selected Memories of Functionality」シリーズを制作し、12種類のGORE-TEX® プロダクトを通して、カルチャーのパイオニアたちの体験や思い出を紹介しています。第2弾では、グラフィティを高く評価される芸術の形態へと押し上げるうえで重要な役割を果たした伝説的なグラフィティアーティスト、Futuraとのコラボレーションを実施しました。
2021
ラグジュアリーなクラフツマンシップ
イタリアのスーツとレザーシューズブランドであるZegnaは、予想外かつ前例のないコラボレーションとして、老舗の登山ブランドであるLa SportivaとGORE-TEX® ブランドと共に、アウトドア素材を使用したハイエンドなファッションアイテムを生み出しました。
2021
耐久性に優れた安全靴の軽量化
ヨーロッパで、軽量なGORE-TEX® EXTRAGUARD アッパーテクノロジーを搭載した安全靴を発売しました。耐久性と防水性に優れたアッパー素材は、レザーの長所とテキスタイルのアッパー素材の長所を兼ね備えています。このアッパー素材は、乾燥時には、レザーより40%軽量であり、水に濡れても軽さが維持されます。
*フルグレインレザーと比較。厚さの測定はDIN 53326に準拠して算出。
2022
複合的な脅威からのプロテクション
GORE-TEX® CROSSTECH® PYRAD® ストレッチファブリクスが登場しました。これは、テクニカルレスキューや救急医療チーム向けに、難燃性、耐薬品性、血液媒介性およびウイルス性病原体に対するプロテクションのほか、ストレッチ性による快適性を提供するものです。
10年以上にわたる開発を経て、革新的なGORE-TEX® ePE メンブレンを発表しました。このメンブレンは、軽量で薄いにもかかわらず丈夫であり、PFASフリー*とカーボンフットプリントの削減**も実現しています。次世代GORE-TEX® プロダクトは、このメンブレンを、リサイクル素材、原液着色または無着色素材などの厳選された生地と組み合わせて使用しています。
ePEメンブレンは、性能を追求する私たちの取り組みにおける重要なマイルストーンであり、長い製品寿命を前提に設計された、高性能かつ耐久性に優れたプロダクトの提供を実現するものです。

* 有機フッ素化合物(パー及びポリフルオロアルキル物質)を使用せずに製造していますが、微量含まれる可能性があります。
** 質量の減った革新的なメンブレンと厳選したテキスタイルを組み合わせたラミネートに基づく(Higg MSI測定)
*** ラミネートの種類により異なります
2022
BIONIC® リサイクルテキスタイルを使用したGORE-TEX® プロダクト
素材イノベーション企業であるBionic社、ならびにコスタリカのニコヤ半島の沿岸地域コミュニティと協力し、海や水路におけるプラスチック廃棄物の削減に向けた地域の取り組みを支援しています。このプロジェクトにより、Bionic社のコスタリカでの活動を通じて回収されたプラスチック廃棄物と、その他の場所で回収されたプラスチック廃棄物を50対50で混合したBIONIC® テキスタイルが誕生しました。この再生ポリエステル生地は、革新的なGORE-TEX® ePEメンブレンにラミネート加工されています。
2023年には、BIONIC® リサイクルテキスタイルを使用した初のジャケットが発売され、厳格な耐久性とプロテクションの基準を維持しながら、循環型の素材活用を推進しました。
2024
再生可能電力への移行
私たちの事業活動における二酸化炭素排出の大部分は、製造施設の稼働に必要なエネルギーに起因しています。2024年7月、メリーランド州エルクトン(アメリカ)、プッツブルン(ドイツ)、深圳(中国)にあるすべてのゴアファブリクスの製造施設で、100%再生可能電力への移行を果たしました。この移行により、年間で約33,000トンの二酸化炭素排出量の削減が見込まれます。これは、米国環境保護庁の温室効果ガス換算に基づくと、約7,600台の自動車が1年間走行した場合の排出量に相当します。
2024
日本における防衛向けの先進的なプロテクション
日本で、GORE-TEX® PYRAD® Combat Winter ClothingとLace-up Safety Bootsを発売しました。これは、過酷な防衛環境にも対応する高度な保温性と耐炎性を提供するものです。
2025
過去と現在が形作るアイテム
2025年2月に登場したAimé Leon Dore GORE-TEX® Coast Guardジャケットは、米海軍ヴィンテージデッキジャケットから着想を得て、それを大胆で現代的なデザインへと昇華させたものです。2層構造のGORE-TEX® シェル、インサレーション入りの裏地、1990 International Peace ClimbのGORE-TEX® ギアから着想を得たパッチを採用したこのアイテムは、コレクションの中でも際立つ存在です。
2025
消防用ガーメントの継続的なイノベーション
私たちは材料科学のノウハウを活用し、消防士が直面する現実的で複雑な課題に対処しています。この取り組みは、消防服向け製品の進化につながり、今回、米国市場に3つの新しいモイスチャーバリア、GORE-TEX® CROSSTECH® Endure、GORE-TEX® CROSSTECH® Prime、GORE-TEX® CROSSTECH® Innovateを投入します。これらの製品の性能向上は、防護用モイスチャーバリアの新たな潮流形成に貢献しています。
2026
新たなモダンアイコン
Salomon XT-4 GTXとXT-6 GTX(2022年発売)は、この10年で最も認知度の高いトレイルシューズをモチーフにしたライフスタイルシューズの一つとなりました。
50年にわたるイノベーションの歩みが、私たちを今日まで導いてくれました。これからの未来は、私たちがこれまで培ってきた知見と、密接に連携するすべての人々によって形作られていきます。GORE-TEX® ブランドのチームは、業界やブランドとの貴重なパートナーシップを通じて、次世代のファブリクスのイノベーションを推進し、パフォーマンスをさらに向上させていきます。「もっと先へ」という挑戦は、いつの時代も、私たちが共に実現してきたことだからです。
